Nikon D810+60mmマクロで撮影

PRESIDENT
マルマン プレジデント Nikon D810(AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED)
マルマン プレジデント Nikon D810(AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED)

見た目が気に入って購入したフレーム

こちらの写真が20年くらい前に購入した古いメガネです。
当時流行になって来たチタンフレームの中の先発隊みたいな感じがしてました。
常識的な価格帯の売り場の中では高い方だったとは思いますが、金やベッコウのフレームに比べたら普通の価格。そんなランクでした。
選んだ決め手はフレームの細かい作りが美しいことが気に入って、このマルマンのプレジデントで近眼用のメガネを作ったのでした。

マルマン プレジデント Nikon D810(AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED)
マルマン プレジデント Nikon D810(AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED)

なんと20年くらい経過しても修理可能だった

購入当初は5年くらい使えたら程度に思っておりました。それまで私はレンズとフレーム合計で三万円から五万円くらいのメガネが多かったので、そのくらいが金属フレームの寿命だと思い込んでました。

曖昧な記憶ですが、このフレームは購入から20年近く経過していると思います。
20年は言い過ぎだとしても、10年は楽々超えている使用年数です。(だったら15年と書けば良い?(笑))
とりあえず、そんな長年愛用したとは本人も思ってなかった時、モダンの耳にかかる樹脂部分にひび割れが生じてました。
その他、全体は購入当時のままと本人が思う程度に美しい状態だったのでお店に樹脂部品が割れたのでと修理相談に行きました。こんな年数経過していると初めから知ってたら(私はマルマンフレームが部品を古い商品まで在庫してくれていると知らなかったので)相談に行かずに廃棄していたと思います。

相談したお店によれば、どうやらこのメガネは10年どころではない相当古い買い物だった様子ですが、マルマン社に問い合わせてくれました。

マルマンの回答は驚いたことに、似たような部品とか代替品ではなく、これと同一の純正部品(しかも劣化した樹脂部分だけで)が取り寄せ可能ということで、左右セットでわずか数千円で修理が完了しました。
下の写真が交換した後ですが、よく見るとモダンの樹脂部品には「P」の刻印があるのですが、これは修理前の部品も同じでした。Pはプレジデント専用部品なのでしょうか。

こうして写真で見れば樹脂と金属の繋ぎ目は金メッキで綺麗です。

マルマン プレジデント Nikon D810(AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED)
マルマン プレジデント モダンが新品に交換された

マルマン・プレジデントについて調べてみた

マルマンのプレジデントという眼鏡フレームは、当時の印象として、少し高めの価格でしたが、極端な高額品ではなく常識的な価格帯の中でした。

この機会に調べて見ると単なるチタンフレームではなく、それなりに良いものであることがわかりました。

チタンフレームの最高峰

選ばれしトップトップエグゼグティヴのために開発された、その名も“PRESIDENT”…。
チタンフレームのエキスパートとして長年蓄積された精巧な加工技術から生まれた、存在感あふれる逸品で、日本が誇る最新科学技術と熟練した職人にしかできない技の数々が随所にみられる、まさに科学と技が融合したブランドです。

メーカーサイトはこちら

https://www.maruman-opt.co.jp/brand/president

他の場所も劣化なし

ブリッジを上から見てもチタン表面が綺麗なままです。
段差のある加工で細かいこだわりのフロントも気に入ってます。

マルマン プレジデント Nikon D810(AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED)
マルマン プレジデント Nikon D810(AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED)

テンプル(つる)も綺麗なフォルム

ヒンジ付近は太いのですが、徐々に細くなるフォルムが好きです。
ヒンジの噛み合わせも金属同士がぶつかりあってもフィットするような強化された形状のようなおしゃれな形状のような?

マルマン プレジデント Nikon D810(AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED)
マルマン プレジデント Nikon D810(AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED)

テンプルは横から見ても綺麗な加工

テンプルは真横から見たら中央に装飾が一直線に入ってます。フレーム断面も平面ではなく膨らみもあって手触りも良いです。

マルマン プレジデント Nikon D810(AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED)
マルマン プレジデント Nikon D810(AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED)

価格以上の価値のあった買い物

これら写真の通りで、ずっと美しい状態を保ってきたマルマンプレジデントだったため、20年近いくらい古いものとは思わないで平気な顔で修理に出して来ましたが、その結果は、古くても修理部品もあって長く愛用可能なフレームだということがわかりました。

むしろ、修理して長く愛用できるフレームだったのですね、マルマンさん。

しかもフレーム全体としても樹脂以外は綺麗な状態で、購入時は庶民的にはお値段高めのフレームだったとは思いますが、そこまで極端ではなく、常識的なフレーム価格帯、多分当時の価格で十万円以内のフレームだったはず。

もちろん、フレームは安ければ1万円からあるのですから、それと比較すれば高いとは言えますが、これだけの年数を愛用して今もなお美しさを保って、加水分解などで劣化する樹脂部品も、純正の同一品で修理可能である点も考慮すると、相当なコスパの良さと言わざるおえません。

普通のフレームとレンズ合計で数万円くらいのメガネを買っていたら、20年なんて絶対使ってなかった気がするし、仮に使えていても、人前で使うには憚られるような汚い状態に劣化していると思うのです。

故に、プレジデントはお値段以上の価値があったような気がします。

次回もメガネを新しく作る際は、マルマンさんのフレームも第一候補になると思いました。

なんと遠近両用に生まれ変わりました

テンプルを修理交換していただいて、すっかり綺麗になったプレジデントは、レンズも当時の近眼用の最高峰のレンズを入れて使えてましたので、壊れるまでこのメガネはこの状態で愛用するのだと思ってました。

近年、私も六十歳を過ぎて、老眼鏡も必要になって来てました。
新しくフレームも選んで買う予定でで、生まれて初めての遠近両用メガネを作りに行っきました。

ですが、気に入る老眼鏡に良さそうなフレームがなかなか見つからず。

そんな時に、そういえば先日修理したばかりのプレジデントのレンズは近視用でしたが、そもそも遠近両用を新しく作ったら、この近視用レンズの入ったプレジデントは出番がほぼなくなるかも知れないこともあり、今回はフレームはマルマンプレジデント流用でレンズだけ近視用から遠近両用レンズに入れ替えて使う案を思いつきました。

長年愛着あるフレームなので、この先の老眼生活も少し良い気分で過ごせそうな気がします。

しかも今回はレンズだけの購入で済んだので、とても安価に遠近両用のメガネが完成です。

ちなみに、私はメガネは一本だけではなく、運転用、サングラス、温泉入浴用、室内用と複数本を使い分けていたので、それもあって長年愛用しても綺麗な状態だったこともあります。
ただ、それでも今までの経験上で、ここまで長く綺麗だったフレームは珍しい方で、尚且つ、純正修理部品がこんな年数経過してもあったのは初めてでしたので、嬉しくなってブログに書いてみました。

数年したら修理部品も無くなるような消費するだけの商品を販売するのではなく、良いものを長く使えるような方針でものつくりをされているマルマンさんは好きだなと思いました。

良いカメラと似ていると思いました。

私のメインカメラLeica Q2も6年も使ってますが、細かい作りの良さが今でも飽きずに眺めてます。
カメラでもメガネでも買うときに少し高いとしても、その時の感動が長く継続できるならコスパが良いのかも知れないですね。しかも近年、全てのデジカメが高額商品になっているので今となってはLeica Q2あたりは突出した価格帯ではない気がします。