最初に結論

単に監視用途、記録用途ではなく、可愛いペットの大切な瞬間を鑑賞に耐える画質で残せるペットカメラが登場したと思います。
ネコ大好きな私が待ちに待ったカメラでした。
Tapo C260 製品説明サイト
https://www.tp-link.com/jp/home-networking/cloud-camera/tapo-c260
Tapo C260について
今回レビューさせていただくTapo C260は、4K高画質・AI顔認識・スマートトラッキングに対応したWi-Fiカメラです。
登録済みの人物を自動識別する顔認識機能や、暗所でも鮮明に映すスターライトセンサー、プライバシーに配慮したフィジカルプライバシーモードなどで、防犯とペットの見守りをサポートします。
Tapo C260の良さを知るために、一歩先に発売されたばかりのTapo C230とスタンダードなTapo C210と三機種の比較レビューです。
Tapo C260 4K パンチルトスマートAI Wi-Fiカメラの特徴
まずはC260の特徴は以下の通りです。
- 高画質:4K 800万画素の解像度で鮮明な映像をお届けします。
- パンチルト:水平方向に360º・垂直方向に116ºの首振りが可能です。
- 顔認識機能:人物の顔を認識し、登録されていない顔を検出するとユーザーに通知します。
- ナイトビジョン対応:夜間や薄暗い場所でも最長12m先まで映し出すことができます。
- スマートAI検知:AIが多彩な動きやイベントを検知してアプリを通じてお知らせします。
- フィジカルプライバシーモード:レンズを物理的に隠すことでより確実にプライバシーを保護できます。
- プライバシーゾーン:特定のエリアを録画しないようにカスタマイズすることができるので、プライベートな部分が見られてしまう心配もありません。
- アラート機能:不審な人物を捉えると、音声とライトによる警告を発します。
- 双方向通話:マイクとスピーカーを内蔵しているので、画面越しにコミュニケーションを取ることができます。
- 安全なストレージ:録画映像はmicroSDカード†(最大512GB/別売り)に保存することができます。
- 音声コントロール:GoogleアシスタントやAmazon Alexaと連携すれば、ハンズフリーで映像を確認することができます。
本製品は不審者の侵入や盗難を防止するものではなく、それに伴う被害については責任を負いかねますのでご了承ください。
※PCから映像の視聴はできません。スマートフォンアプリTapoからのみ可能です。
※SAMSUNG Evo PlusやTOPESELのmicroSDカードとは互換性上の理由により使用はおすすめしません。使用するとカードが破損する可能性がありますのでご注意ください。
※4GB~512GBのSDHCまたはSDXCカード(SDカードには非対応)・WPAまたはWPA2で保護され、DHCPで運用されたWi-Fiネットワークによるインターネット接続が必要です。
更なる詳細スペックはTP-Linkサイトをリンクします。→TP-Linkスペック情報ページ
C260、C230、C210、スペック比較
我が家で活躍中のWi-Fiカメラから代表的な三世代を比較します。比較項目は今回のTapo C260との比較に最適な項目のみ抽出しました。
Tapo C260の特に大きなアドバンテージは、表に◯印を付けました。
Tapo C260 | Tapo C230 | Tapo C210 | |
イメージセンサー | 1/2.7”プログレッシブスキャンCMOS | 1/3“プログレッシブスキャンCMOS | 1/2.8”プログレッシブスキャンCMOS |
レンズ明るさ | ◯絞り:F1.6 | 絞り:F2.0 | 絞り:F2.0 |
スターライトセンサー | 対応 | 対応 | なし |
ペット検知 | 対応 | 対応 | なし |
人間の顔の識別 | ◯AI顔認識機能あり | なし | なし |
ビデオ最大解像度 | ◯4K 8MP(3840 × 2160px) | 2K QHD 4MP(2560 × 1440px) | 2304 x 1296 px |
デジタルズーム | ◯18倍 | なし | なし |
Tapo C260への期待
- センサーサイズ(受光面積)が1/2.7インチへ大型化され暗所撮影に強くなり階調が豊かになりそう。
- レンズのF値がF1.6と非常に明るい。一眼カメラでもF2.0を切るレンズは明るい大口径レンズと言われるので、夜間のペット見守り、防犯が綺麗な映像になりそう。
- 最大解像度が少し前のTapo C230の3K 5MPと比較しても、4K 8MPへ大幅アップし、更なる精細画像で、トリミング耐性アップも期待されます。
- デジタルズーム機能が増えた。(実際にAIズームが作動すると想像以上に画期的でした)
- 顔認識(人の区別が可能)により防犯カメラとしての利便性向上。
発売時期の近いC230との比較でも、C260の良さが光る
C230からC260でスペックアップしですが、流石に一世代では差は体感できないか?と思いますよね?
何と、使って感じられるレベルでした。
また数字に出てこない性能アップもあり、具体的にはペット検知精度とペット追尾性能がアップしているように私は感じます。
暗所に対してもレンズの明るさとセンサーサイズの向上は、数字ではなく実際に良くなった事が感じ取れました。
C230とC260は発売時期がそんな変わらないのに、外観デザインが大きく異なってます。
もしかしたら中身もフルモデルチェンジしたのでしょうか?(←私にはわかりません)
ただ、この画質差、レビュー記事として比較映像を作ろうとする場合、動画から静止画に切り出すと、実際に動画で体感したほど大差には表現できず、さりとて動画のまま載せるには余計なものが映り込んでしまってました。
そこて静止画の比較画像は分かりやすい事を優先して、C260に対してC210のみとしました。
C210との比較なら動画から静止画に切り取っても十分な差を見ることが出来ます。静止画にした後だと大差がないC230はこの評価項目からは省きます。
C260のペット検知機能は優秀
C260を使ってみてペット検知機能がかなり正確になったと思います。検知に連動する「追尾」も本当に実用レベルでした。



Tapo C260公式サイトでも【最大99%の検知精度】と謳われてますが、誇張ではないと実感します。


取付台座が変更
従来のTapo C230までの製品群とは本体デザインも取付台座も大きく様変わりしました。
特に台座が従来TP-Link製品からは全く新しい台座になります。
公式サイトの取付台座の説明図はこちらです↓


壁でもOK、天井から吊るしもOKなので、従来のTapoシリーズ同様の自由度の高い設計です。
唯一、新型のTapo C260での取り付け条件で気をつける点があるとしたら電源ケーブルでしょうか。
Tapo C260はUSBケーブル(A-C)での充電方式になっています。(従来のTapo C230までのカメラは専用の電源ケーブルでUSBではありませんでした。)
ちなみに、私の場合はiMac 24インチ M4の背面のUSB端子に繋いだ為、むしろC260がUSB給電可能でラッキーです。
ただし、C260付属のUSBケーブルはタイプA-Cなのですが、iMac M4はUSB-C専用なので手持ちのケーブル(USB-タイプC-C)を使用しました。
読者様の場合もUSB給電方式の方が都合の良い場合も多々あるかとは思いますので、C260がUSB給電になって朗報となる方も多いと思います。
しかし、従来のTapoシリーズはカメラ専用の電源ケーブルで細くて長いケーブルで取り回しが自由でしたが、Tapo C260はUSBケーブル(ACアダプタも同梱)なので、従来機種の電源ケーブルより多少太くて短い印象です。
もしUSB-C〜USB-Cケーブルの方が都合が良い場合や、3mなど長いUSBケーブルが必要であれば事前に準備しましょう。


Tapo C260で撮影された動画の美しさ、ペット検知精度と追尾性能の向上、顔の識別、AIズームの素晴らしさから、今からペットカメラを買うならばC230よりもC260がお勧めです。
既にC230を持っていたら買い替える必要は無いと思います。
Tapo C210とTapo C260画質比較
C260の画質の良さが明確に解るように、現時点でポピュラーな性能と思われるTapo C210と比較しています。
C230はどうして掲載しないのか?
その理由は、途中に書いた事の繰り返しですが、C230とC260の比較でも動画で見た段階でちゃんと進化が感じるのですが、ブログ用に動画から静止画に切り出して、更にアップロード時に軽量化した静止画になると差が見えにくいのがC230との比較印象でした。
Tapo C210


Tapo C260


猫のボディーのモフモフ感、後方の爪研ぎの麻ヒモのリアリティー、トンネルキューブの質感、床の解像度、全てにおいて大差です。
これは動画から静止画に切り出した後なので、元の動画を見ると、これよりも数倍の差を感じます。しかし、当ブログで動画を載せるとなると余計はモノがたくさん映り込んでしまったので静止画のみとなりますが、大差がある事は伝わるかと思います。
Tapo C260だけの新機能「AIズーム」


実際に使ってみると、AIズームは素晴らしすぎるの一言です。
ちなみにこのAIズームですが、静止画を写真アプリで自分でトリミングする話ではありません。
動画撮影中の様子をスマホのTapoアプリ上で見ている時、自動的に猫などAI検知した対象をズームアップしてくれます。更にズーム前の全画素の全体像はアプリ内でサブウィンドウが出て表示するので、どの辺りをズームアップしているのかもわかります。
ついでに書くとTapo C260の設定には新機能の顔認識もあります。
私はTapo C260はペット専用に使うので今回のテスト期間中は人物の顔認識はテストしてません。
しかし防犯カメラ的に使う用途なら顔認識は強力な武器となりそうです。
家族なら通知しないが、登録外の顔ならスマホに通知されたら安心ですよね。
話はそれますが、少し前に発売され形状も似ているTapo C660(屋外向けソーラー防犯カメラ)には顔認識が搭載されてなかったのですが、C660にもぜひ欲しかった顔認識機能なので、可能であれば今後のファームウェア更新で機能追加されると嬉しいと思いましたが、どうなのでしょうか?
ハードウエア的な制約で無理ならば仕方ないのですが。
AIズームの動作例
この下のスクショは、ペット検知によりズームが作動した時です。私の大切な猫ちゃんの顔がズームされてますが、実際の全画素での動画だと見えないほど小さいんです。
実際の全画素での動画だと、猫は画面内の右下ピンク枠線の中。
見ての通り、このピンク枠内の更に猫は、豆粒サイズなのですが、AIズームにより画面中央に猫が拡大表示されました。
部屋は薄暗い上に極端なトリミング状態にも関わらず、ここまで綺麗に猫がアップされてます。


ちなみに、この画面はリアルタイムにスマホで見てる時の画面なので、microSDカードに常時録画された動画にはトリミング無しで全画素の記録がされてますのでご安心ください。
常時録画されるデーターも、AIズームされた状態で!を選べるオプション選択肢もあったら更に良いと私は思うのですが、いかがでしょうか?
とりあえず、それだと画角外になって漏れがあると困るので、全画素記録だとは思うので仕方ないのですが。
ペット検知は素晴らしいから必須です
最近、新発売されるWi-Fiカメラならだいたいペット検知があるので問題ありませんが、Tapo C210など少し前のモデルを導入するときにはペット検知がないので、ペットのいる人はよく考えて決めた方が良いです。
ペット見守りが目的なら私的にはペット検知が必須と言えます。
必須と言う理由
ペット検知がない機種は、動体検知しか無いはずです。
これだと同じ部屋に人と猫がいた時は、動きが目立つ方を優先追尾する為、多くのケースで身体の大きな人間が追尾されしまいます。肝心な可愛いペットの仕草が撮れません。
猫だけで留守番する時は動体検知のみの機種でも良いか?
答えはノーです。
動体検知のみの機種で留守番中のペット見守りする欠点は、風の強い日は屋外の木々の揺れにより屋内に入る日差しが変化して壁に反射する、または、木の影が壁や天井に写って、それを動体反応する時もあり、やはりペット見守りにはペット検知が必須です。
留守番させて飼い主が外にいる時、頻繁にスマホにカメラから動体検知の通知が飛んで来ることをイメージしてください。
猫が何か困っているとか心配で仕事が手につきませんよね。
まとめ
今回レビューしたTapo C260は、ペット見守りカメラとして大事な要素が全て網羅されました。
- 画質が非常に良い
- AI検知でペットだけ追尾、通知する
- 明るいF1.6レンズで暗くなっても綺麗に映る
- AIズームで猫がよく見える
待ちに待ったペットカメラ、監視、見守りだけではなく、可愛いペットの動画を綺麗に残せるレベルになりました。
記録ではなく鑑賞に耐える画質は嬉しい進化でした。
ご購入はこちら


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