マニュアルとオートの切り替え方式が唯一無二
Leica Q2のマニュアルフォーカスとオートフォーカスの切り替えは、このフォーカスリングにある大きめの指乗せ台?の中の小さなロック解除ボタンを押しながらねじる。
そしてマニュアルに切り替えた後も、この大きな指乗せ台はフォーカスリングを回す為のグリップも兼ねているから、マニュアルフォーカスの時にはそのまま手を離す必要がない設計。
反対にオートフォーカスに戻す時も、マニュアルフォーカスの時に指を乗せてある指乗せ台の中の小さなボタンを推してオートの場所へ回す。ファインダーから目を離す事なく、指の位置も変える事なくそのままでオートに戻せる。
この切り替えは指乗せ台の中の小さなスイッチを押しながらねじるシンプルなアナログな操作。しかし、誤操作する可能性皆無。それなのに押しやすい不思議な工夫を重ねたであろうスイッチです。
他社の場合
OLYMPUSだと似たような工夫はフォーカスクラッチでしょうか。マニュアルフォーカスのリングを前後にスライドさせる事で、マニュアルとオートが切り替えられる素晴らしい操作性です。
Leica Q2のそれと同様でファインダーを覗いた体制のままで切り替えは容易です。
私もOLYMPUSのこのタイプのレンズを持っておりお気に入り機能です。
ただ、OLYMPUSのこれには欠点があります。フォーカスクラッチの切り替えは前後にスライドで心地良いが、ロックは無い為、過去何回も無意識にマニュアルモードに入っていた事があります。オートフォーカスのつもりでシャッターを切ってミスショットに終わりました。
キチンとした操作感のあるフォーカスクラッチなので、どんな時に不用意に作動するのか?その瞬間を私は知らないのですが、とにかく過去に何度もミスした経験があります。
Nikonだとレンズまたはカメラ本体にあるマニュアル切り替えの小さなスイッチですが、これはかなり固いスイッチで小型なので不用意に誤作動する事は私の過去経験からは皆無で安全です。
しかし、その代わりに操作性は最悪で、ファインダーを除いたまま、手探りで切り替えるのは難しいと感じます。その為、私はニコンのカメラでマニュアルフォーカスで使う事は滅多に無く、どうしてもオートフォーカスがうまく行かない被写体の時にだけ、一旦ファインダーから目を離してスイッチ切り替えて撮る時程度の利用です。
やはりLeica Q2のマニュアルとオートを切り替える時の操作性は唯一無二の天才的な作りだと感心します。これは購入した頃に感動したまま、5年後の今も変わらない大好きポイントなのです。