本記事はティーピーリンクジャパン株式会社から商品を提供いただき作成しています。
はじめに
Wi-Fiルーターは毎年毎年、新型が出て来ますが、そこそこ良いルーターを既に利用している場合、果たしてそこまで違いが体感できるのだろうかと半信半疑でした。
そんな疑念を持つ私のレビューになります。
特にメッシュWi-Fiに興味ある方のご参考になれば幸いです。
現在TP-LinkのArcher AX73利用中
結論から先にDeco XE75素晴らしい
なぜ、ネタバレして結論から書いたのか?
実験の途中でArcher AX73に比較してDeco XE75が遅い様なショッキングなデーターも叩き出したので、結論を最後にすると記事の途中で離脱した人に誤解を招く恐れを考慮しました。
誤解防止とDeco XE75の名誉のため結論を先にお知らせでした。
色々試した結果として、数字では見えない部分で体験的に素晴らしいのがDeco XE75でした。
スピードテストのツールでは大した事なさそうに見えても実際の利用中は明らかにキビキビと調子良い事が体感レベルで感じた。
今回試した機種:Deco XE75 メッシュWi-Fiルーター Wi-Fi 6E対応
こちらの機種にArcher AX73から乗り換えた私の印象レビューとなります。
そもそもメッシュWi-Fiルーターとは
メッシュWi-Fiと言う言葉がルーター界隈では目立つのですが、少し前までそんな用語は無かったので(私だけ知らなかった?)、最近ルーター買い替えしてないと初耳ってこともあるかも知れません。
本格的な正しくて詳しい技術解説はネットに沢山あると思うので、ここでは私みたいな素人でも使えば体験できるであろう表面的な話のみ。
メッシュWi-Fiルーターとは、2台以上のセットになったメッシュWi-Fiルーターを連携させた場合に、高度なアルゴリズムを利用してiPhoneなど端末をより最適なメッシュWi-Fiルーターに自動的に切り替えてくれる便利な仕組みだと思います。
この場合に従来からあるアクセスポイントの自動切り替えとの違いが私は明確にはわからないのですが、私が以前に同社の無線LAN中継機を増設した時にはアクセスポイントの自動切り替えでは快適運用とは言えないと感じてました。
それに対して今回のメッシュWi-Fiの自動切り替えは抜群に素晴らしい体験でしたので、昔の無線LAN中継器の自動接続とは全く別なんだと思います。
新しいメッシュWi-Fiは、家中どこで端末を利用しても、どの部屋のメッシュWi-Fiルーターに繋ぐべきかをユーザーが意識不要しなくても最適なWi-Fi環境に勝手に繋がってくれる。
それが今回のDeco XE75二個セットのメッシュWi-Fi運用イメージです。
またiPhoneをWi-Fi利用しつつ屋内を移動したら、その場所で快適な接続を維持できるように接続先自動切り替えしてくれるのが、従来の一般的なWi-Fiルーターと違う点だと私は個人的に感じました。
Wi-Fi 6とWi-Fi 6Eの差
Archer AX73と私のiPhone14ProはWi-Fi6までの対応ですが
今回レビューするDeco XE75と言う製品は、より上位のWi-Fi6E対応です。
Wi-Fi6とWiーFi6Eの大きな違いは6GHzバンドにも対応するか否か。
従来のWi-Fi6は2.4GHz/5GHzの2つの周波数バンドにのみ対応でしたが、Wi-Fi6Eは2.4GHz/5GHzだけじゃ無く、新たに6GHzバンドまで対応です。
これで使えるチャンネル数が更に多くなり、より高速通信が可能となりました。
6GHz帯は、新たに追加された周波数帯である為に、他の電波と干渉する可能性が低いメリットもあります。
6GHzバンド非対応のデバイスからの干渉を受けずに快適な超高速WiFiを実現できるらしいです。
そう言えば、その昔、Wi-Fiに5Gバンドが増えた頃には、同じセリフを5Gバンドに対して言われてましたね。
私はWiFi 6E対応端末が無い
せっかくTP-LinkさんよりDeco XE75と言うWiFi 6E対応ルーターを提供して頂いたのに、何と!私のテスト環境にはWi-Fi6Eに対応する最新端末はなく、私のiPhone14 ProだとWi-Fi 6(6Eじゃ無い)止まりなんです。
Wi-Fi6、その数字だけ見たら6GHzバンドにも対応してそうなのに(笑)。
Wi-Fi6E環境のない私でも得られるDeco XE75利用メリットは?
私がDeco XE75に1番期待する性能は、メッシュWi-Fiにて二階建の建物全体で接続先を自動切替してくれて快適なWi-Fi体験がしてみたい!
Archer AX73からリプレースでどう感じるか
私の現在までの愛用するWi-Fiルーターは同じTP-LinkさんのArcher AX73です。
これも少し前のフラッグシップモデル級で高性能なモデルです。
Archer AX73の見た目
見た目からはゴツいアンテナが多数ありグロテスクでいかにも高性能な外観です。
それに比較してDeco XE75はスマートです。↓
Deco XE75の見た目
Deco XE75はデザインも大きさもAppleのHomePodみたいな印象です。
とても美しくリビングにも寝室にもオフィスにも似合う感じです。
Archer AX73は性能良さそうですが、あまり目立つ場所には起きたくない感じ。
通信速度のツールによるテスト前
私の端末環境ではWi-Fi6Eの6GHz帯域は使えないし、Archer AX73と同じ5GHz帯での勝負でならアンテナのゴツいArcher AX73が勝つのでは?
せっかくTP-Linkさんが提供してくれても我が家の環境での評価結果はDeco XE75が負けちゃわないか?と懸念してました。
ツールによるスピードテスト結果は?
以下に例として掲載したのはスピード測定ツールの結果として3例だけですが、これ以外も試してます。
この三つのツールも同時間帯に3回程度繰り返しても両者の優劣の傾向は変わらずです。
時間帯を日中、夜間、早朝で変えても両者の優劣は変わりませんでした。
更に言えばArcher AX73にはiPhoneだけではなくエアコン、テレビ、ブルーレイ、ペットカメラ、Macその他、家中の沢山のWi-Fi機器が接続されており、同時接続数として見ても負荷的に見てもArcher AX73に不利なのにも関わらずでした。
左側はDeco XE75、右側はArcher AX73
左側はDeco XE75、右側はArcher AX73
Wi-Fi 6Eが使えないiPhone 14Proだからせめて同一速度になって欲しかった私としては、正直ショックでした。
そこで更に条件を変えて実験を継続しました。
- 端末の場所を変えたら?
- たまたま、iPhoneとWi-Fiルーターのアンテナとの位置関係では無いか?
- たまたま、テストしたタイミングが数秒の違いでも何かあったのではないか?
結局は、私の考えられる何をやってもArcher AX73の方が速い結果が出てしまいました。
それでも全端末をDeco XE75へ移動してみた
スピードテストツールの結果は予想外に残念でしたが、せっかく提供頂いたDeco XE75なので、家中のWi-Fi環境をDeco XE75に移動してみました。
実際の普段の環境でテスト継続
全てのエアコン、全てのペットカメラ、防犯カメラ、テレビ、ブルーレイ、Mac、iPad、カリカリマシーン、今までArcher AX73に接続されていた全端末を移動しました。
いつの間にかWi-Fi対応家電がこんなに増えてたんですね。沢山あって驚きましたし、再設定の手間暇もたいへんでした。
ツール結果とは裏腹な体感速度に驚愕
全部の端末をDeco XE75に移動して、日常生活で自分がやっている利用状態にて使ってみました。
驚いたことに全ての端末のあらゆる操作が明確に機敏になっている。
今まで、ネットワーク絡みのアプリの起動にかかっていた時間が例えば3秒だったとすると、ルーター載せ替えた後はあとは1秒くらいに感じる。
- カリカリマシーンV2Cのアプリ
- ペットカメラのアプリ
- 霧ヶ峰エアコンのアプリ
など
それから今まで家の中でもルーターから遠い場所だとWi-Fiが遅くて、iPhoneのWi-Fiをわざわざオフにしてドコモ4G回線に切り替えて使っていた場所でもWi-Fiでキビキビ動作する様になった。
メッシュWi-Fiは、家の中で大半のエリアで高速に使える様です。
Apple Watch単体でも快適に
私は家の中ではiPhoneを持たずにApple Watchだけで過ごす事が多いです。
iPhoneとApple Watchがある程度離れてしまうとApple Watch単体でWi-Fiで動くことになります。
今までならメールの受信も天気予報アプリの表示も遅くてフリーズしてApple Watch単体のWi-Fi性能では使い物にならない場所が屋内に多数ありました。
しかし、メッシュWi-Fiになったら快適で驚きました。
普段のストレスが軽減
iPhoneを使う時の、メール、Chrome、Safari、Lightroom、普段のアプリのネット接続の動作は全体的に引っかかりが無くなった気がします。
何と無くですが、パイプの詰まりが無くて、スッと通る様な感覚。
普段の環境だからこそ、細かく少しでもストレスだったのだとわかる様になりました。
この辺り技術的に何がどうしてこうなったのか?私には分からないのですが、今までとの違いはWi-Fiルーターの交換だけなので。
導入設定も楽ちん
専用アプリの指示に従うだけでスムーズにセットアップ出来ました。
なお、メッシュWi-Fi本体が今回2個セットなのですが、一個を設定してから、追加のもう一個との連携もアプリの指示に従ってあら、あれよあれよと終わってしまった。
私は年齢的にあまり難しい事は理解出来なくなりつつありますが、そんな私でも難なく設定できました。
従来のWi-Fiルーターよりも高機能なのに、設定はバカでも出来る?と思うほどにスムーズに設計されてました。
Wi-Fi6E対応機種の特徴とも言える3バンド体制もSSIDを個別に気にする必要もなく終わってしまった。
今まで私が使って来たルーターでは5GHz帯のWi-Fiには非対応のエアコンを設定する時は、普段はiPhoneが5GHzのWi-Fiに繋がっている為にそのままでは設定エラーになるので、ワザワザ2.4GのSSIDにiPhoneを繋ぎ直してから設定してました。
しかし今回は何Gチャンネルとも気にせず、ただ単にDeco XE75に繋ぐだけで、2Gへの変更など意識も何もせずスムーズに霧ヶ峰リモートのWi-Fi設定が終わった。Deco XE75の頭の良さに感動。
唯一、気になった点
いつも必ずでは無いのですが、2階のメッシュルーター2台の真ん中付近で、一階に位置するエリアで、Wi-Fiが弱くなったり、iPhoneのデーター通信がフリーズする事が稀にあります。
二階建ての家の中で色々とルーター設置場所を変えて試した結果として、2階の両端にDeco XE75を配置して一階もカバーさせるのが、我が家の場合には良さそうでした。つまり、この配置が私がよく使う場所での端末速度は良い感じなのです。
しかし、この設置だと、私が時々過ごす場所(一階の真ん中)で稀に通信が劇遅くなる現象に遭遇して困る時がありました。
もしかすると我が家の場合は、Deco XE75二台ではなく三台が理想なのかもしれません。
鉄筋の家なので、家の外周のみならず、家の中にも鉄骨はあるので、鉄骨で多少電波が遮られる為、2台ではカバーし切れてないのかも知れません。
そうは言っても今までArcher AX73で運用していた時の使えないエリアに比べたら天国なんですけど。
ほとんどの家は木造だと思うので普通の二階建てならDeco XE75の2個セットで充分かと思いますが。
結論
ツールによる測定ではDeco XE75の優位性は出なかったのに、実際の利用体験としては抜群に快適なWi-Fi環境になりました。
スピードテストだけでは分からない、ここがメッシュWi-Fiの素晴らしさなのかも?
とくに、今回はWi-Fi6Eではなく、Wi-Fi6による比較なので、9月にiPhone16PROへ機種変更したら更に、Deco XE75の性能が発揮されると思うので、迷う事なくDeco XE75にリプレースする所存です。
ただ、スピードテストではDeco XE75が遅くなりそうなのに、実際の使用中の体感速度はスムーズになるのは不思議です。
それでもApple Watch単体利用も含めてWi-Fi環境は間違い無く快適になっているので気のせいではなくて真実だと思うのですが。