購入前には悩んだけど
私は高額所得者ではないし、貯金もない。
そんな私は、現金一括で買えない物は買わない主義です。
カメラでも車でも現金一括で買える範囲が自分の身の丈だと思っているからローンで利子を支払って買うものは買わない。
つまり私にとってQ2は買う気になる範囲の限界価格帯のカメラなのに、単なるコンデジってのが引っ掛かって買うに踏み切れずにおりました。
購入前の私の頭の中の格闘イメージ
コンデジにこの金額は贅沢でしょ?
とか
性能的に考えたら同等だと思えるNikon一眼レフ(D810)も持っているし、コンデジならRICOH GR3もあるし、SONY RX1RM2Q2も買ったから、今更ライカQ2まで買う意味が論理的にわからない。
とか
冷静に考えたら買うのを辞めさせようとする気持ちも十分ありました。
あの時(2年半前?)買って良かった
どうせ在庫ある訳ないし、数ヶ月待ちで予約すると、私みたいな浮気症だと途中で心変わりしたら困るしって思っていたので、本気で予約するつもりもなく質問しました。
ライカQ2欲しいって言ったら、数ヶ月待ちなんですよね?
偶然にもキャンセル品が出たタイミングだったので、今なら待たずにこの場でお持ち帰り可能です!
って店員さんに言われて、
当時Q2は品薄大人気で、どこで買うにも2ヶ月待ちは当たり前な時期でした。
その最中に、今なら、目の前の新品Q2が即買ってお持ち帰りです。
最後の検討する猶予も無く、その場の流れで買いました。
あの日、予想外のキャンセル在庫があって、本気で考えている暇もなく買ってしまったQ2ですが、今思えば本当にグッドタイミングでした。
あの日に買わなかったら、直後のコロナ禍でQ2は永遠に買わなかったはず
買うかどうか悩んでいる時に、コロナ禍が来たら、私は買う気が無くなっていたと思います。
コロナの影響がどこまでになるか?当初は全く見えてませんでした。
大企業すら倒産する噂、預金封鎖の噂すらあった時期、国家公務員でもない私は単なる小規模ビジネスオーナー権社長つまりサラリーマンに過ぎない立場としては、Q2を買っている場合じゃなく現金を手元に集め残す時期だったはず。
Q2買った後だから楽しめたコロナ禍
しかし、間一髪Q2を買った後のコロナ禍だったので、現金を確保って思っても、今更、メルカリってのも勿体無いので、私は手元のQ2を愛でてコロナ禍のステイホームを過ごす事にしました。
私のビジネスはコロナ禍で打撃を受ける業界だったので、正直に言えばQ2買ったことを少し後悔した気持ちもあったのですが、それ以上に強かったのは、あの時を逃したら買えなかった。グッドタイミングだった気持ちでした。
Q2買っても残念だった唯一の事
買ったは良いけどカメラの持ち出せる場面が全然ない。
日々のステイホーム中、妻の手料理の写真、自分の収集物の撮影ばかりなったのが買った時に唯一の残念でした。
ライカの魅力を再確認
そうは言っても気軽に撮影に出られない2年間があっても、製品サイクルのゆっくりなLeica、その間に次世代のQ3とかQ4とかは出ておらず、現行最新モデルの地位のまま。
元々Leicaブランドは価値が落ちにくい事と相まって、ただ愛でるような2年間も楽しく過ごしました。
ステイホーム中、他人の目を気にせず出来た楽しみはご近所散歩。
ちょっとご近所を散歩する際も、D810とかD850だと目立ち過ぎるので不謹慎に見られそう。
私の場合は、Nikonで歩くなら好みは便利な標準ズームなのですが、これだと鏡筒が長くて望遠レンズに見えるので、公園の花を撮るつもりでも、公園に子供たちが沢山いて、親御さんが頻繁に私の行動をチェックしているような気がしてなりませんでした。
被害妄想かも知れないですが、そう思われても今の時代は致し方ないので、大きなレンズをぶら下げて公園に行った私の方が配慮に欠けているとは思いました。
スペック競争と無縁
最後に、ライカを買って一番気に入っている点はスペック競争と無縁である心境です。
国産カメラをメインにすると、どうしても気になっていたのが新型が出るとスペックの比較が気になる私でした。
D810からD850になると何が変わったのか?スペックの差が気になる物です。
ミラーレスのZシリーズが出ると、一眼レフにくれべてZマウントによる性能向上が気になるはずでした。
しかしQ2を買ってからというもの、私の心境にはスペック競争は無縁になって来ました。
巷では、ミラーレス一眼が一眼レフに比較して、どれだけ性能が良いのか?その比較記事ばかり目立ちます。
昔の私だったら、気になって影響されて、きっとミラーレス一眼のどれかを買って、新マウントのレンズを揃えていただろうと思います。
でも、新しい物好きな私には珍しく、ミラーレス一眼が出てから久しいと言うのにいまだにQ2とD850のセットで大満足の状態で、正直言って興味も惹かれない状況にあります。
多分、Leicaの物作りがスペック競争とは無縁で、そのカメラ自体の魅力がある不思議な存在感だからだと思います。
Zシリーズが出て間も無くの頃は、私もそのうちにはZに手を出すだろうと思っていたのですが、Z9が発表されて巷は大騒ぎしているけど、それでもZに手を出す気もないというか興味がない状態でした。
性能は間違いなく魅力的であるにも関わらず性能に興味がない。
競争に興味がない感じ。
なんといえば良いのだろう?
ゲームに参加してない感じ
スペック競争、新機能競争に長年浸かって買い替えてきた私が、今では、競争ゲームのフィールドから一抜けたって感じです。
競争ゲームのグランドから出て客席に座って眺めている感じ。
だから負け惜しみ感がないんだと思います。
将来、いつかスペック競争のゲームにワクワクしてきたらZシリーズから買うと思うのですが、今日現在は性能競争からは抜け出してしまった心境でした。
これがライカを買ってみた1番の恩恵かも知れません。
Leicaは値上がりして資産価値がある
普通のカメラって発売から数ヶ月もすると値下がりしていて、半年、一年、2年と安くなる一方で推移しますが、Leica Q2は私が買ってから2年半くらいの間に、二度の値上げの情報があっただけで値下げ、値崩れは全くありませんでした。つまりLeicaのカメラは欲しい時が買い時なんですね。
良い時計は買った後に中古でも高くなったりしますが、Leicaのカメラも資産って感じがしますね。
その根拠は、今現在のQ2に何も不満を持っていないから。
通常のデジカメだと私はどこか不満があって、次の新型にすればよかったと思っていたんです。Q2で初めてそのような不満を持たないカメラに出会ったので新型が出てQ3やQ4がどれだけスペックアップしていても、Q2に不満がない限りは買わないのかもしれません。
もしかしたら、Q2を妻に持ってもらって二人でQシリーズってことがあったら楽しそうですけどね。
コメント