前書き
Apple Musicの仕様は難解で、Appleサポートすらも何人もチェンジして、二週間くらい要して、やっと明確に出来たほど難しい内容でした。
この記事は、そんな内容を素人ユーザーの私が解説しているので、間違いだったりしても不思議ではありません。
もし間違っていたら修正しますので、コメントを頂けたら幸いです。
私はデメリットを知った後もApple Music派
今でも年間契約を更新してますAppleミュージック
おそらくこの記事は結構辛口になりますが、私はアップル製品のヘビーユーザーです。
追記しますが、今現在(2024/08/02)もApple MusicもAppleもが大好きで年間契約してます。
故に、Appleの敵ではありません。
むしろ、この先も安心して利用したいのでもしアップル関係者が見てくれた場合は、ユーザーの1人の視点ですが参考にしてもらえたら嬉しいです。
若い人には無縁のApple Musicのデメリット?
私が遭遇したデメリットに苦しむのは、主として60歳以上の人で、昔からMacを愛用して来て、その過程でCDをiTunesに沢山入れて来た世代が気をつけるべきApple Musicのデメリットだと思います。
最近のサブスクリプション世代、またはiTunesストア曲データ購入の若い人には問題が無い話です。
あるいはiTunesに入れたCDのディスクも断捨離せず保管してあったら、私ほど大きなダメージには成らずに済むことです。
デメリットの事を結論として書けば、Apple Musicの事を、iTunes MatchのiCloudミュージックライブラリーまで包含するサービスだと誤解すると危険です。
Apple MusicのクラウドサービスとiTunes Matchのクラウドサービスで、所有権の管理方法が違うと気が付いた時点では、既に取り返しがつかない状況になってしまいます。
(初回の記事作成時点2020年くらいの仕様なので既に改善された可能性もありますが)
ただ、このデメリットは、Apple Musicに、iTunes Matchも併せてダブル契約で重複で加入してたら、おそらく大丈夫だったのだろうと思います。(「恐らく」と書いたのは、私自身、この重複契約方式に戻したばかりです。以前は重複契約してたが不要かな?とiTunes Match解約した期間が悲劇の元?)
気をつけるべきは、Apple MusicのiCloudミュージックライブラリーが、iTunes Matchまで包含してくれると思い込み、長年愛用していた既存のiTunes Matchを解約すると、クラウドに楽曲が管理されているのは同じでも曲データの所有権が変更されてしまって私と同じ悲劇を味わいます。厳密には、かもしれない です。
普通は、同じに見えてしまうクラウド機能(Apple MusicとiTunes Match)で、Apple MusicにiTunes Matchに加えてApple Musicの曲も聴けると誤解すると、わざわざ両者に重複課金しようとは誰も思わないです。
ちなみに、
曲の所有権が書き換わる悲劇に気が付いてから慌ててiTunes Matchに再加入追しても、私の経験上は、手遅れですので、Apple Musicを加入する前にiTunes Matchに加入して、そこから先は常に両方加入状態で維持すべきだったのです。
この見解すらも多分としか言えないです。
それは遡って同じ実験は出来ないから確認しようもないです。
Appleサポートさんに聞いても、ここまで何日も要して回答するほどだから明確な回答をできる人はサポート部門にはいないと思うんです。Apple Musicの仕様を作っている本社レベルの人なら?
このDRM保護に関してApple Music仕様の危険性を明確に知った上で使うべきだった。
Apple Musicも注意事項として大々的に明記して欲しかった。
こうなってみれば大切なiTunes Matchなのに、iTunes Matchは加入窓口を探すのも大変で、そこはまるでApple Musicしか存在して無いみたいな気配です。だからこそApple Musicだけで大丈夫と誤解してました。
私の悲劇とはこんな具合
悲劇とは、自分のCDから取り込んだ曲なのに、いつの間にかデーターの所有権は私の物では無くなる可能性がある事。
所有権が無くなると困る事、私の知る範囲だけでもこれだけあった。
1、自分の個人資産だったのに著作権がApple Musicで保護されるので、異なるApple IDの端末では再生できない
2、Apple IDで動作しない市販のMP3プレイヤーに入れる事が出来ない
3、自分の音楽だったのにCDに焼く作業(バックアップ作成やCDプレイヤーでの再生)が出来ない
4、所有権をなくした曲を今後も聞きたいと思ったら一生涯Apple Musicをやめられない
このような自体に陥ります。
この体験は、たまたま万が一の事では無く、アップルサポートによれば、自分のCDをApple Musicに取り込んだら、私の状態になるのが当たり前の事であり、これがApple Music仕様なのだそうです。
だが、Appleファンの私ですらも、そのような仕組みである事を、キチンと承知した上で加入した訳では無かったのです。
私の認識は、アップルはマニュアルを読まないでも使える優しい設計
私と同じようにアップルに対してユーザーに優しい設計がアップルの良いところだと信じている人。
のんびり屋さんがいるのでは無いでしょうか?
Apple Musicに自分のCDから取り込んだデーターの所有権はApple Musicに勝手に差し替えられてしまうのが普通だと知るのが遅かった。
そうなると覚悟して利用開始しないと私のように後になってびっくりします。
そこを、十分に理解してApple Musicに加入して、iCloudミュージックライブラリを利用しなければ危険だと感じました。
しかし、その所有権が勝手に差し替えられてしまう危険性が、注意喚起としてどこにも出てない。と言うか私が見える範囲には見つからなかった。(記事の初版を書いた時点)
私の場合で、この一年で遅らく400曲から500曲は所有権を失いました。
Appleサポートの回答
CDからiCloudミュージックライブラリーにアップロードされた個人の音楽データーは、Apple Musicにマッチするデーターがある場合には、個人のCDデーターではなく、Apple Music所有の音楽データーに差し代わり、所有権もApple Musicに挿し変わります。
しかし、これはトラブルでは無く当初からの仕様です。
Appleのリーガル文書
お客様にて加入前にバックアップを取るように、Apple Music加入時のリーガル文書にも記載されており、個人所有のデーターの所有権を失っても、バックアップの責任はお客様にあります。
ちなみに今更、Apple Musicに加えて、iTunes Matchに追加加入しても所有権の問題では手遅れだそうです。
CDからiCloudミュージックライブラリにアップロードしてマッチ作業が行われた時点で所有権が差し変わるので、今からでは手遅れだそうです。
リーガル文書について感想
私はApple Musicと言うかApple信奉者なので、契約時に自分の音楽の所有権がいつのまにかApple Musicに差し変わるなんて怖い仕様とは想定外でした。
ユーザーフレンドリーで取説不要なアップルさんとしては珍しいです。
長年のアップル信者としては、そんな疑いの目で、アップルさんのリーガル文書は見ないので、熟読したとしても所有権が差し代わるとは気が付かない事だろうと。
仮にバックアップは必須であると言う記述を読み取っていたとしても、リーガル文書に「事前にバックアップを取りなさい」と記載するのは、言わば今のデジタル時代の定型文のような話です。
このような所有権差し替えに対応する為ではなく、万一のクラウドの事故に備えただけの定型文で当たり前の事としか思わないで読み飛ばすはずです。
Apple Musicのクラウドに万一の事故があった時に、ユーザーでもバックアップしてあれば、鬼に金棒ですよね?程度にしか思わなかったのだろうと思います。
しかし、このリーガル文書の意味は、iCloudミュージックライブラリーにアップロードするCDデーターの所有権がユーザー所有では無く、Apple Musicに差し変わる事も含んでいる話だそうで、仕様として当たり前の予定通りの動作との説明を受けました。
契約文書にバックアップせよと書いたでしょ?
と言われれば、確かに、私の責任となります。
この失った責任が自分になってしまう事は諦めますが、その上で思ってしまう事。
結論を知って私の悲しい愚痴
このApple サポートの回答を聞いて、私の回答した事、感想、グチは以下でした。
iCloudミュージックライブラリーにCDデーターを預けた私の目的は、
全端末でストリーミング再生が出来る利便性も目的の重要項目でしたが、もう一つの思いは、アップル社のクラウドに私物を預ける安心感でした。
例えば、似たサービスはAppleの写真アプリはクラウドとシンクロを選択すると、端末に最適化された軽い画像(まるでサムネイル)だけ残してフルサイズの写真はクラウドのみになります。
原本管理はiCloudの写真エリアとなり、各端末の中のデータはサムネイルになる。それと同じイメージでミュージックライブラリを見てました。
自分でHDDを正副の冗長管理の時代を経て、色々考えた末に、アップル社のクラウドならば自社内でバックアップもとるだろうし信頼しての預入でした。
まさか、データー所有権がApple Musicに差し代わるのがデフォルトだったとは、思いもよらず、CDは断捨離して廃棄してしまった。自己責任の部分ですが。
iMacのSSD上のデーターも領域を解放したいし、Time Capsuleの容量節約の観点からも、iMac買い替え時のリストアを極力iCloudから終わらせるためにも、クラウドをメインにしての運用に移行しておりました。
追記、Appleサポートページにこんな記載が増えてました。Appleさんがこのブログを見てくれての事なら長年のアップル信者として光栄です。
欲を言えば、CDなどのデーターもApple Musicと同じ曲がマッチしたら所有権が変わる事まで書くと、ユーザー側も自分のデータを入れる時にそのリスクを判断して取り扱えて良いと思います。
ハードディスクのミュージックフォルダの丸ごとのバックアップが外部HDDに残ってたとしても、昔のライブラリー構成に戻す事になる点では問題です。
その間の、例えば一年間の自分の音楽ライブラリーの充実、自分なりのライブラリーの変更の全て失っても良いと、バッサリと一年前に戻せるのか?
それよりも、この一年で既にApple Musicに所有権が差し替えられてしまった400曲から500曲を諦めて捨て去り、この一年のライブラリーの変更を重視するのか?
その2つの選択になります。
私の印象では、ハードディスクのミュージックフォルダのまるごとのバックアップが残っていても、その後の変更が自分でも分からないほど多いから、丸ごとバックアップを戻すことは実用性が無いに等しい。
あるいはCDが断捨離されず手元に残っていても同じように、現在のライブラリ構成に合わせて、所有権の差しかわった部分をチマチマと差し替える手間がかかる。
更には、そんな手間のかかる事をしても、また、少ししたら所有権がApple Musicに差し代わる可能性が高いので、そこまで含めて防止するには、最初の頃からiTunes MatchをApple Musicに重複して契約しなければならない。
最初からそのような仕様であると加入時に注意喚起して明確にしておいて欲しかった。
Apple Musicのクラウドに預けたCDの所有権が差し代わると言う当たり前の事ならば、その注意喚起を誰にも分かるように記載して欲しかった。
私がアップルの担当者であったならApple Music加入する前に、注意喚起の画面を出して、iTunes Matchをセットで加入するプラン、または、Apple Music単体でのプランをリスクを知った上で選択させる仕組みを入れたいと思う。
理由を知った上で、iTunes Matchに価値があると思う人は喜んでセット購入するし、Apple Music単品で加入する人はリスクを理解しているのでトラブルにはならないはず。
ちなみに私が最初にそう言う契約内容だったら迷わずセットでiTunes Matchも使ったと思う。
バックアップディスクを毎年買い換えて正副のバックアップを毎月のように取得して、とかする労力とコストを考えたら、iTunes Matchは安いし便利ですから。
Apple Musicの注意点まとめ
こんな具合に無知無教養で多くの曲を失った私の経験から、同じような悲しい人を減らす為に、Apple Musicの仕様を整理します。
こんな既に失敗した私の書く事だから間違いもあると思うので、気を付けて見てください。
- Apple Musicのクラウドに預けるCDの所有権はApple Musicれ差し代わる覚悟で預けるべし
- Apple Musicのクラウドに預けたいし、所有権も自分のCDのままにしたい時はiTunes Matchの併用が最初から必要(これで本当に大丈夫かは不安だけど)
- Apple Musicの iCloudミュージックライブラリーはiTunes Matchを包含すると言う情報がネット上では目立つが、所有権に関しては全く別物である。
私の印象として、ですが、Apple Musicのクラウドで管理しても全く問題ないデーターは、Apple Music提供の曲と、iTunesで購入した曲だけ。
個人所有のCDが含まれている人は、iTunes Match加入必須と加入時の注意事項に明記すべきだと思う。
具体的にはApple MusicとiTunes Matchのセット加入だと思う。
しかしセット加入すれば安全なのか?今となっては私は確認は出来ませんので自己責任でお願いしますね。
今2024/08/02現在もApple Musicです
この出来事からAppleを辞めると言う短気を起こすよりも、大好きなAppleでも問題はあると受入れようと思いました。
この先は、Apple Musicだけでなく、iTunes Matchにも重複して加入する事で、自分の大切なCDデータも安心して扱えるようにしたいと思いました。
コメント
コメント一覧 (8件)
[…] 詳細を知りたい時は、過去記事はこちら、Apple Music加入前に知るべきデメリット […]
[…] その複雑な経緯は、別記事(Apple Musicのデメリット)にあるので参照してください。 […]
[…] その複雑な経緯は、別記事(Apple Musicのデメリット)にあるので参照してください。 […]
[…] その複雑な経緯は、別記事(Apple Musicのデメリット)にあるので参照してください。 […]
不思議でならなかったことがこれを読ませて頂いて氷解しました。所有権の強制放棄いやはや。
僕もmac愛してますし、音源も死んで持っていけないんだからいつかはと思うことにはしてたのですが、そういうわけでしたか^^
キズナ漣さんへ
同感です。私も今回の件で、失った、損した、損させられた、と気分を害したのは本当ですが、死んだら全部失う物だし、そう頻繁に昔のCD音源から入れた曲を聴いていた訳でもないと考えました。
そして何よりも、Apple MusicをやめたらHomePodやCarPlayでの快適な環境も失いますので、所有権を断念した方が損得勘定的にも正解だと考えました。
Appleをやめてウインドウズに切り替えたい魅力がある訳でもなかったですし。
今日現在は、間も無くやってくる年間更新時期に対して、そろそろiTunes Matchをやめて全部の所有権を放棄するか?
考え始めてます。
調べたところ、私の所有権があって、Apple Musicとデーター一致している曲数は2,000曲程度ありましたので、iTunes Matchを解約したらこの曲が所有権がなくなるんでしょうね。
繰り返しになりますが、私はCDを廃棄したのと、iMac(母艦)のiTunesデーターも容量節約でクラウドを原本として、ローカルファイルを消したためのことで、CDがお手元にある人やiMac(母艦)のデーターはローカルに保管している場合は、多分大丈夫なんだろうとは思います。
私も音楽収集癖(ただし音源のみ)があり、CDやらをレンタルしてApple Musicにぶち込んでいましたが、なんとなくクラウドデータ保存の概念がサブスクのApple Musicと、旧iTunesの方で違うなと思っていたので最近は古くに使っていたWalkmanにCDを落とした時点で元音源をぶち込むようにしました。
これまではどうせMac、iPad、iPhoneのどれかでしか音楽を聴かないよなぁと思ってアップルロスレスで保存していたのですが、さすがにストレージがかさばる、でもストリーミングは電波の関係で使えない、など問題があったりする関係でWalkmanが必須になったので、これからは元音源はwavで取り込んでWalkmanに保存をしてwavを変換してApple製品で聞くようにしようと思っていた矢先にこちらの記事を見つけたので非常に助かりました。
Q2もQ3を待ちながらSONY α7Ⅳとどちらを買おうかとメチャクチャな欲しさと戦っています。笑
させっちさん
コメントありがとうございます。
記事が参考になったみたいで買いた甲斐があります。
音楽データーを沢山集めているとこの手の仕様は重要課題ですよね。
最近の流行りのサブスクが主流になるにつれて、私たちの様な事を気にする人は減る一方ですし、Appleの規格開発のブレーンの人達も世代交代すればするほどにレコードやCDから取り込んだデーターが個人には大切な宝物と言う観念は無くなると懸念してます。
私自身は、既に多くの曲の所有を失ったのでAppleミュージックを生涯続投したいので、Spotifyなどに負けない使いやすさに進歩する事をAppleミュージックに期待してます。(私には使い易さではSpotifyなどが好み)