高額修理もステータス
私は実は、長年レンズ保護フィルターを買わない使わないを貫いて来ました。
保護フィルター使うとすれば、海辺、校庭の運動会で砂塵が舞う時、幼い孫の撮影でレンズに指を入れられる時、などハードな時のみ。しかし、久々にライカQ2だけは保護フィルター装着しっぱなしがデフォルト状態となりました。
その検討のきっかけとなったのは、Yoさんのこちらの記事でした。
読んだ当日は、私は、いつも通り裸族で使い、レンズ最高性能でと思ってました。
ただ、Yoさんの思考パターンは、信頼感がありますので、Q2にフィルター装備している事を知ると、どこか気になってました。
Leicaへ修理費の質問
LeicaさんへQ2前玉の傷や割れの修理費用の概算を質問してみました。
あくまでもケースバイケースですが、25万円程度を覚悟した方は良さそうでした。
一瞬、高い!って思ったけれど
- 良く考えて見たら当然でした。
- Leicaの明るく高性能な単焦点
- しかもマクロも使える
- 防塵防滴仕様
- オートフォーカスも使える
- マニュアルも切り替え簡単
これほどまでに優れたレンズだと思えば、もし、レンズ単品で売っているとすれば相当な金額なので、修理金額の25万円は当然受け入れるべき範囲かも知れません。
ただ、金額に納得はしても、さすがに、前玉ぶつけて25万円と言う事になれば、私には痛い金額ですので、ここ数年、保護フィルター無しを貫いてきた私もQ2に限り保護フィルターを購入して、常用する事にしました。
ライカQ2では、前玉に傷とか付けたら25万円。
これは私には衝撃的ですが、しかし、それも素晴らしいカメラだからこそのステータス(笑)。
修理代も含めて高い事は受け入れましょうと納得しようと思います。
それだけの価値があるカメラだと思いますから。
とりあえず、そうは思うけど破損させたく無いので、出来る範囲で避けたくてレンズ保護フィルターを買いました。
Leica Q2に付属するレンズフードも安全に貢献
Leica Q2に付属する純正のレンズフード は、堅牢ながっしりした金属製で、レンズとの結合も相当な力でガッチリねじ込まれる構造です。


この上の写真の切り欠きが、レンズ側のネジの最後の所で噛み合うみたいで、回転式のフードなのに最後まで回すと正確に上下左右があっている美しい外観になります。
国産メーカーのレンズフードは大半がプラスチックで簡単に外れてしまう物が普通で、純粋に光を遮光する目的に徹しているのに対して、ライカQ2のフードは遮光性能が良さげなだけで無く、レンズ保護性能もすごそうです。
Q2のレンズフードは1度取り付けたら2度と外さない位の装着一体感ですし見た目も一体感でした。
しかも、先がすぼまっている形状は、光学的に余計な光をカットする事に性能が良いのみならず、レンズ前玉を保護する機能も最適です。

そこにプラスして保護フィルターも付けてあれば鬼に金棒です。
ライカとの出会いでフィルター派へ
Leica(ライカ) UVAフィルター E49 II
Protects against damage and dirtと書かれています。
Web翻訳すると、「損傷や汚れから保護します。」とのこと。
上の写真はフィルターもフードも両方装着した状態ですが、あまりにもマッチしていて元々のQ2本来の形みたいです。
私の購入した時は15,000円程度で、それでも、当時同サイズの国産フィルターは数千円くらいなのに、高いと思ってました。それが今2025/02/12だと35,000円くらい。5年程度で物価は2倍になってたの?
製品名 | コード |
---|---|
Leica Filter UVa II, E49, black | 13035 |

これでもレンズ前玉を壊すとしたら余程の事なので、もはやレンズ破損は考える必要は無いと思います。
ライカ純正のUVA II FILTERについて
Yoさんの記事でも紹介されていたLeica純正のフィルターで今現在の私も愛用中です。
価格的には、こんなに小径の保護フィルターとしては、価格はめちゃくちゃ高いですが、Leica純正の信頼性とLeicaにはLeicaの気分の良さを選択しました。
フィルターを買ってきて実際手にすると外箱からして、さすがLeicaの風格。

このキラキラのシールは、純正バッテリーにも付けられてましたが、ロレックスなど高級品の本物識別管理にありそうな高級品の雰囲気。

次に外箱開けたら、フィルターを守るプラスチックケースが出てきますが、これもガッチリ堅牢で、指の太い私は開けるのに苦労しました。

なおかつ中でフィルターが遊ぶ事が無いパッキンが中にありましたので、完全にこのサイズのフィルター専用設計のケースです。


一般的なフィルターメーカーさんのケースはハイグレードなフィルターを買っても、プラスチックケースは汎用品で、ケースの外径にさえ入るならフィルターは、それより小さなどのサイズも収まるように汎用的に作られてます。
(最近は買ってないので現時点(2020/02/27)のフィルターメーカーさんのケースは知らないで書いてます。)
その方針でも、ケースを複数サイズのフィルターにも適当に使い回し出来て便利ですが、私はやっぱりLeicaみたいに専用設計のケースは気持ち良いです。
下の写真はLeica Q2へ装着した状態です。純正は刻まれた文字からしてライカ純正の雰囲気で良い感じ。
これならフィルターもフードも年中付けっぱなしの方がデザイン的にも好みなので、さらに安心して使える点も考えたらフィルター買って良かったです。
おそらく光学性能も良くて、Leica Q2のレンズ性能を落とさないんでしょ?
と思うことにしました。
私はこのフィルターは付けっぱなしで使う予定です。
今のところ着脱しての光学性能比較はしないつもりです。


余談ですが、私がQ2以外でフィルター不要派だった経緯
最初は保護フィルター必須派
私のカメラ遍歴はNikonメインのユーザーです。
Nikonデビュー当初は、買う交換レンズ全てに保護フィルターを同時購入して付けっぱなしにするほど、レンズが心配でしたし、ハイグレードタイプのフィルター(1万円程度)なら画質を悪化させる可能性など皆無に近いと思ってました。
E-M1からフィルター中止
私がオリンパスのフラッグシップ機のE-M1とF2.8標準ズームを購入した時も、やっぱり保護フィルターを同時購入して常時装着しておりました。
フィルターが悪影響
ある日、屋内で縫いぐるみを撮影している時でした。
どうも見た目の印象と違う毛並みになる事があって、試しにフィルターを外したら全然見違えるような出来栄えに。
フィルターを付けたらやっぱり変になる。
再現条件が不明瞭
ところが、この歴然としたフィルターによる画質劣化は、なかなか再現しなくなり、あの日の光の角度なのか?その時間帯の太陽光の色にはフィルターが干渉したのか?何が関係したかわからないのですが、画質劣化は明らかな時もあると言う事だけは間違いない。
けど、劣化の再現条件と言うかフィルターを外した方がベターなシーンがわからないままでした。
ちなみにそのカメラとフィルターでも通常撮影では私の目には差は分からないです。だから100%フィルターの原因では無く、E-M1の画像処理エンジンなどが、たまたまフィルター脱着のタイミングと同期して処理が異なったのかも知れないなど可能性はあります。
そして、その時のE-M1は今は手元にないので再現条件はわからないままで、とりあえずフィルター無し体制に全カメラで切り替わりました。
ところで修理費用はいくら?
保護フィルターを廃止していて、もし前玉を割ったらいくら修理に必要なのか?
私の交換レンズの中で一番高価で割れて欲しく無いのは、大三元と言われるNikon標準ズーム24-70mm F2.8で、その当時(東日本大震災より前だと思う)、Nikonに電話で問い合わせたところ、万一、前玉を割った場合の修理費用がたったの4万円程度(昔の記憶なので自信がないので間違っていたらごめんなさい)でした。
20万円を超える大三元ズームの前玉割っても4万円程度?と安さに驚きました。
保護フィルターの方が高上がり
前玉修理の4万円だとしたら、レンズ保護フィルターも大口径になるとハイグレードは1万円では買えません。
保険料としては高い気が
ほぼ可能性がゼロに近い前玉破損に備えての保険料(保護フィルター)とすると、これだと割が合わない気がしました。
私の手持ちの全交換レンズに対して、保護フィルターを買っていたので、仮に10本として、フィルター10枚で大雑把に10万円の出費。
しかし、私のカメラ人生で前玉を壊す経験は一回も無いし、この先も無いかもしれない。
さらに、画質劣化のリスクを犯しているとしたら、なんか損している気がしました。
よく考えたら、フィルターなしで使っていて、仮に一生に一回くらい前玉割っても、4万円で済むなら、前の計算からしたら安いし、画質も最高なんだし。
そのような経緯で、私は全てのレンズを基本的に裸で利用して、最高性能で惜しげなく使う主義でした。
そして万一、前玉を割っても、その時に4、5万円払えば治るなら、大量のレンズに全て保護フィルターを買うより効率的なお金の使い道だと思っていたのです。
以上が私がライカQ2に出会う前のフィルター無し派になっていた経緯でした。
このNikonの修理金額は電話による口頭ですので、何かNikonさんの言い間違い、私の聞き違いと言う事もありますし、ケースバイケースかも知れません中で割と安価なケースをいったのかもしれません。
ただ、
なので、
コメント
コメント一覧 (19件)
に、25万円ですか…
私も保護フィルター付けることにします。。
ですよねー(笑)
初めまして。Q2を入手したものの情報が少なく、さるき回っていて到着し、読ませて頂きました。
私はこれまで裸じゃスースーするのでヘコ(フィルター)だけはつけていました。
レンズキャップなしでフードを常着することにより前面の守りを固め、仕事用のバッグに無造作に投げ込んでいました。ある時バッグの中の雑多な物で液晶に傷が入ったので、それ以降すべての液晶に保護フィルムを貼り背面も守ることにしました。一眼レフもコンパクトもこの状態で一緒に雑多な物が入っているバッグに投げ込んでいます。
これまでフィルターにホコリはつくものの、傷が入ることはありませんでした。金属性フードの塗装がはげたり変形しながら、前玉を守ってくれているのがよく分かります。
しかーし、Q2は上記の対応に加え、何と今までやったことにないレンズキャップをすることにしました。これによりかなりガシガシ扱えるという安心感が出ました。厚みのあるアルミキャップというのが、よくあるバネの入った薄いプラスティックキャップよりも、装着に対する気持ちの抵抗を減らしてくれています。つけやすく、なくしにくいのも加勢していますね。
duffyさんと同じフィルターと液晶保護フィルムが届いたので、
写りと視認の要を守った上で、正に貴兄と全く同じ思想でガシガシと使い始めました。
ボディが傷ついても擦れても写りには無関係ですからね。
最初の3日はさすがに飾っていましたけど・・・(笑)
シャトルブルー綺麗でしょうね。発売された時、いい色だなぁと思いましたが、ほぼ毎日使うのに1年乾かない機能は不要だと自分に言い聞かせて物欲を抑えた記憶があります(笑)。
実際、一日数文字でも書いていれば詰まりませんし、使っていると必ず訪れるインク補充作業時にインク溝が自動的に洗浄されますから、私の場合、数年洗浄していません。
カメラもヘリコイドグリスが硬化しないように動かしたが良いと昔は言っていたような。Q2にはグリスではなくもっと高度な潤滑技術が使われているとは思いますが、人間の肩や膝と同じで動く部分は動かしていた方が良いだろうと思い、常に持って弄っています(笑)。
なるほど。勿論、あって困らない機能ではあります。
太字。モンブラン149の太字を持っていましたが需要が少なくなったので、ニブを細字に削ってもらい実用的使用頻度増大。使ってなんぼっていう感じになりました。
細字(柔字?)。パイロット743、ペン先はFA(ファルコンと)いう変な万年筆。毛筆の筆致を再現とはいうけど、最初は書けない。今は大好きです。
duffyさん、おはようございます。材質は普通の14金です。
改めてパイロットのサイトを見たら正しくはフォルカンと呼ぶようです。
名前については諸説あるみたいですが、ペン先を超柔らかくしなやかにするための形状からfalchion(幅広の湾曲した刀、偃月(えんげつ)刀)という説。また、鳥のハヤブサに似ているからfalconという説。後者だとばかり思っていました。
ペン先がとにかくふわふわしていてトメ、ハネ、ハライの表現ができるというものです。筆圧の低い人しか使いこなせないでしょう。こういうところが職人の道具のようで愛用してます。どうでもよい話になってしまいました。失礼しました。
確かに。自分にとって心地よいものがそばにあると人生というか生活が少しハッピーになる感じがします。ほかはいらない、これだけでいいみたいな。
そんな物質的なことで心を満たせることもある反面、どうしても満たせない心の空洞が生じるのも人間なのでしょうね。