ライカQ2のクロップは単なるクロップでは無い
クロップでは無く、単焦点レンズを複数本持って歩いている。そう感じてしまうような上手な作りになってますね。
ライバルRX1RM2と比較
余談ですが、ライバルとなるソニーのRX1RM2も単焦点カメラですから、私はクロップ撮影を多用したのですが、RX1RM2はクロップ機能をFNボタンを自分で設定しなければなりません。
購入状態ではボタンに設定は割当されてないから。
この時点で「あえてクロップする」になる。
さらにRX1RM2では、クロップ撮影するには画質がRAWはNGなのです。確かRAW+JPGもダメだったはず。
つまりRX1RM2はJPEGオンリー撮影に限定されてしまいます。
正直言って、私はRX1RM2は高性能な単焦点レンズでもあるし高画素だしクロップ撮影を多用する予定でしたが、RAW撮影が許容されない事を使い始めてから知りました。これはショックでした。購入してからも、最初はクロップとRAWが排他的な関係性だと気付くまでの間、メニュー設定で相当苦労しました。
ライカQ2は大丈夫
専用クロップボタン好き
しかし、ライカQ2の場合は、クロップボタンはデフォルトで専用ボタンに設定されていて(多分、他の機能に割り当ては可能だと想像)、クロップ撮影がインチキっぽく無いと言うか、裏技っぽく無くて、気分はライカの単焦点レンズを交換して使っているような気分が味わえてます。(ちょっと大袈裟ですけど)

RAWでもクロップ可能
さらに、Q2ならクロップ撮影がRAWでも問題無く使えますし、使って当然な作りになってます。
クロップされた画角が明確

Lightroomとクロップ設定が連動
ライバルGR3の場合は
ライバルとなる?価格は大差ですけど、高性能なコンデジと言う点でライバル扱い(笑)しましたが、リコーGR3もRAW画像でもクロップ可能です。
だけど、RAW撮影は当たり前ですが、実際にはセンサー全域を使っているので、Lightroomなどで読み込むとクロップは無効になって全域が表示されます。
その為、GR3の場合は、撮影時の画角を再現させるには、クロップした時の記憶から自分でトリミングしなければ撮影時の画角になりません。だからRAW+JPGで撮って、JPGをお手本にRAW画角をトリミングするのが手間でした。
Q2はLightroomにクロップした画角が伝わる
この下の写真はLightroom(iPhone版の画面)の画面ですが、確かにDNGファイルです。
そして、この画角は撮影時のクロップした状態で見えてます。
じゃあ、RAWなのに、クロップの外側は無いのか?

Lightroomのトリミング画面にすると最初から切り出してある
こんな感じでQ2でRAW撮影した時のクロップ範囲がLightroomでも意識されていて、そのエリアだけがデフォルト表示で、もしクロップした外側を使いたい場合は、Lightroomのトリミング画面にすれば、広げる事が可能です。

LightroomがLeica純正アプリかと思うほど
こんな感じでライカQ2のRAWファイルのクロップ撮影とLightroomの連携が取れていると、もはや写真管理や写真加工にはアドビしか無いかなあ。
そう思うような素晴らしい連携だと思います。
少なくとも私のようにQ2のクロップを良く使う人には、このLightroomとの連動は最高です。
念のため、他の写真アプリではアップル純正の写真アプリ、Luminar AI、Pixelmator Pro、Affinity Photoも試したのですが、やっぱり当然ながらRAWファイルの場合は、撮影時のクロップ画角はアプリ側では引き継がれませんでした。

Leica FOTOS2.0以降で更に
Lightroomが元々ライカと相性が良いなあと思っていたら、今度は最近になってiPhoneやiPadのアプリでLeica FOTOS2以降では、Lightroomの編集ボタンが追加されて、Lightroomとの連携が良い感じに。
このボタンをiPhoneのLeica FOTOSで押すには、Leica FOTOSをサブスクリプション登録して年額4500円?記憶が怪しいが、を支払う必要があります。
途中のバージョンから大丈夫になりましたね。
でも、課金しないでもLeica FOTOSから共有ボタンを経由してLightroomを起動すれば、無料状態でもLightroomと連動します。